スペインA風・ラマンチャ風車小屋の仕組み
2015-03-31


ラマンチャ地方のコンスエグラの町にやって来た
小さな都市であるがサッカー場や闘牛場を備えていた
城跡や黒帽の白い風車小屋が並ぶ丘に登った
そこでは麓では感じなかった風が生き物のように吹いていた

風車小屋は黒塗りの三角垂屋根、四枚の羽、白い円筒の外壁には入口、小窓が穿たれている
そのほか風車小屋を支えるような棒が見えます
これは支えではなく屋根ごと回して羽を風が吹く方向に向けるためのスティックです
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建物は三階建で最上階が機械室、二階が穀物の入った袋を置く場所、一階は機械室の石臼ですり潰された穀物の粉をふるいにかけて殻を分離する部屋だ

機械室には壁の回りにいくつも小窓が穿たれている
この窓を全て開いて風がどの方角から吹いているのか把握します
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風の方角が把握できたら外のスティックを引いて羽を風に向け
羽に布を張り羽は風を受けブレーキをはずすと回転します

羽は軸と軸にはめられたがんぎ車に回転を伝えます
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がんぎ車の回転は歯車により縦の軸に伝えられます
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縦の軸の回転は石臼を回し穀物をすりつぶします
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二階は穀物の袋やひいた粉の袋を置く部屋です。壁際に木製のパイプがあり石臼でひかれた穀物の粉はこの中を通り一階まで落ちていきます
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落ちてきた穀物の粉をふるいにかける一階の部屋は売店になっている
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丘の上はかなり強い風が吹いていた
布で覆われることのない羽は風を受けて回転することはないが
この風ならば風車は十分な力を得ることができる
ここでスペインの風を感じることができた

     スペイン王国 ラマンチャ地方 コンスエグラ (2015年3月) 
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