敦煌 西千仏洞
2020-01-10


敦煌 西千仏洞
敦煌市街より西方35キロ、西方に涅槃仏の形をした山容が見えてくる
昔々西に赴く人々や、また西からやって来た人々であれば立ち止ってこの姿に手を合わせたに違いない
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真っ直ぐ進むと陽関、北に進むと漢代の玉門関、そんな場所にシルクロードを行き交う人々の安寧を祈るためこの石窟が開削されたようである

日が西に傾く頃にここに到着
党河の北岸170メートルの幅に19の石窟が残る
このように砂利を積み重ねたようなもろい土砂の崖なのによく穴を穿って石窟を作ったものだと思う
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石窟入口
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石窟は階段を上った高さに並ぶ
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党河の流れと断崖が見える
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石窟内部の説明は現地説明員が中国語で、日本語通訳は現地ツアーガイドの許さん

窟内を観賞できたのは第4-5窟、第9窟、第11窟、第18窟の5窟のみでした

第4−5窟  (入口が同じ)
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       開削:第4窟隋時代、第5窟盛唐時代
       第4窟 南に向かって開いた伏斗形天井前室有する方窟
           前室北壁の主室へ通じる門口上部:説法図(盛唐時代)       
           前室天井:豊満な飛天が舞う
           主室奥壁二重龕内:仏坐塑像(民国)背後に虎の壁画
           主室天井:回鶻の牡丹(団花)模様
       第5窟 入口が第4窟東側に開いた方形窟(人字披頂)
           東壁:龕を開く
           南壁:仏立像(盛唐時代)左右に蓮華座に化生の菩薩を描く

第9窟
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        開削:西魏時代
        塔頂窟、人字披の天井を持つ
        方柱南面:龕中1仏2弟子の塑像(清重修)
             龕上部仏三尊と飛天
             方柱西面北周の千仏、その中に説法図
        東壁:説法図 隋時代の未完の壁画
        西壁:上部に北周の千仏
        北壁:涅槃変、涅槃仏
        南壁:左側白地に描かれた説法図
           壁画に如意元年(692年)と題記が残る

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